ベトナム国鉄女子一人旅、食堂車で働く?!の巻

気がついたら前回の記事から1ヶ月近く経過しておりました。
そろそろ旅に行きたいなと思いがら、久しぶりにダナンへ行こうかな?と計画している今日この頃です。というのも、調べてみたらダナンの8月はまだ乾季なんですって!
東南アジアの夏は基本的に雨季で全滅で、8月あたりに行っても大丈夫そうな国といえばバリくらいなものだと思っていたのですが、もっと近いベトナムのダナンがまだ乾季というのは嬉しい情報です。
今度こそ、彼氏と旅してビーチを満喫したいと思います。
海が大好きなのにダナンのビーチ、まだ見てないのですよね。
では、本題に戻ります。
ベトナム国鉄、食堂車に潜入!
私が乗った電車の1両目は食堂車でした。
彼氏から「食堂車があるらしい」という話は聞いていましたので、興味がありました。
ようやく電車が出発し、同じ車両のおじいさんたちと「地球の歩き方」を使った指差しベトナム会話?!をした後はしばらく暇になり、食堂車へGO!
私が予約できた車両は最後尾の12両目でしたので、ひたすら歩いて1両目に行きました。
長い。長いよ・・・。
おお!これが3段ベッド!(すごい圧迫感ありそう・・・。)
ここは椅子の車両ね!TVがある!(みんなで観るのかな?)
木の椅子の下にレジャーシート?!を敷いて地べたに寝てる人・・・。
つまり、硬い木の椅子なので比較的短距離を移動する人向けの車両だと思われるのですが、必ずしもそうではない。ソフトベッドの車両に比べてチケット代が安いので、長距離移動であってもそのようにして寝る人もいるのです。
と・・・、キョロキョロ見ながらずんずん進みました。
到着!
ベトナム国鉄食堂車の内装は木質系のウッディーなインテリア。
ベトナムって木材が豊富なんですよね。家具の工場も多いし。内装材として木は高級なはずですが、ベトナムでは安価に手に入る建築材料だったりします。赤いからチーク材かな?とかぼんやり考えながら
この写真手前にいるベトナムのイノッチみたいな雰囲気のお兄さんに話しかける。
なんか食べたい・・・。
「フードメニューは?」と聞いたら、
まだ準備中だから「カップラーメンとかスナック菓子しかない」と言われる・・・。
確かに、よく見ると食器が山積みになっていたり、食堂車のスタッフと思われる人たちがまだ暇そうに一服していたり(おいおい)、スマホをいじっていたりと、それぞれに過ごしていて、一番奥の厨房だけ何やら料理をしている様子。
うーん・・・。
せっかくここまで来たのに。
「じゃあ333(バーバーバー)はある?」
「あるよ」
と言って出してくれました。
グラスに氷を入れて・・・。この飲み方は東南アジア方式です。冷えてたけどね。
すると、ひとりで333をぐびぐび飲む見知らぬ外国人の女性の珍客に興味を持ったようで、スタッフたちが集まってくる。
333もやたらこまめに注ぎ足してくれる(笑)
どうやら彼らの中ではベトナムのイノッチが唯一英語が話せるようで、周りのスタッフの男子たちに色々言われて私にカタコトの英語で質問をしてくる。
「どこから来たの?何人?」
「どこに行くの?なんで1人なの?」
「何歳なの?」とか・・・
色々質問される。すると、さっきから一人のおじさんがやけにジィ〜っと私のことを見て、やたら色々とあれ聞いてくれこれ聞いてくれとベトナムのイノッチに話しかけている。
「この人は何て言っているの?」と、イノッチに聞いたところ
「この人カンボジア人だから、何を言っているのか僕もいまいちよく分からないんだよね」
【゚Д゚】ハァ?!
え?分からないの?!
それでこのおじさん、さっきからやたらジェスチャーが多いんだ。
言葉はあまり通じていなかった模様(笑)
そうこうしているうちに、
ハイヴァン峠が近づいてきたので車窓の景色を見てみる。
おお〜!田園風景。窓ガラス汚い・・・(苦笑)
雨とはいえ、
ハイヴァン峠、素晴らしい!
窓ガラスが綺麗だったらもっとよく見えたのに・・・。
写真を撮っていたら、「撮ってあげるよ」と、イノッチに言われてお願いしたところ・・・
なぜかカンボジア人のおじさん乱入。ツーショット。
おじさん、近い・・・( ゚∀゚)っコラーッ!一緒に撮ろうなんて言ってないんですけど・・・。
と、まあ一通り景色を楽しみ終えたら、
今度はカンボジア人のおじさんが大量のゆで卵を運んできました。
さっきから何にもしていなかったおじさん。
ようやく食堂車のスタッフらしい仕事をしている。
なんか面白そう!
まだご飯できてないし、どうせ暇なので私も手伝う!と、
ゆで卵の殻を一緒にむき始めました。
かれこれ30個くらいむいたと思います。
すると、おじさんが1個食べていいよと、ゆで卵を指さし、食べるジェスチャーで教えてくれたので、ご褒美にゆで卵を一ついただきました。その場でモゴモゴ食べました。(笑)
ようやく食べ物にありつけました。
しばらくしたら、「ご飯ができたからこっちにおいで」と、イノッチに声をかけられ、奥の厨房へ行くと・・・お惣菜がいくつか用意されていました。
どれがいい?と聞かれたので、
春巻きみたいなものなどいくつか指差して伝えたところ、出てきました〜!
わーい!!!ベトナム国鉄の食堂ごはん!
空芯菜の炒め物?ジューシーな春巻き?葉っぱを巻いて揚げたものもありました。あと、白菜のスープとご飯。素朴だけれど、出来立てはすごく美味しい。文句なし!
私、ベトナムの揚げ春巻きが特に大好きなんですよ。
そして、本日3本目の333。
最後はなぜか缶にストロー刺して出してきました。( ゚Д゚)
333をストローで飲むのはさすがにちょっと・・・。(笑)
でもまあ食堂車のご飯は美味しかったです!
安っぽいこのプラスチックの食器が東南アジアですね。
値段も400円くらいだったかな?安くて美味しいのがベトナムです。
なんだかんだで3時間近く食堂車で遊んで過ごし、念願の食事も食べ終えたので自分の車両(12両目)にてくてくと戻りました。
ベトナム国鉄のお弁当
同じ車両の人たちは、どうやらお弁当を注文していたようです。ベトナム人のおばさん、おじいさん、その孫は、先ほどの食堂車で私とすっかり顔見知りになったスタッフがお弁当を配りにやって来ました。
食堂車のスタッフと目が合って「さっきはどうも」っていう目でアイコンタクトをしてくれました。私はひとり、2段ベッドの上でゴロゴロしながら、お弁当を食べているおじいさんを上から眺めていたところ・・・
あ・・・。
ゆで卵が入ってるぅ!(・∀・)
私がむいたゆで卵をみんな食べているとは!(笑)
なんだか妙に嬉しかったのを覚えています。
ベトナム国鉄の食堂車で働くという思いがけない体験をしました。
そんな電車の旅、面白い出来事はまだまだ続きます・・・。
次回お楽しみに!
最後までお読みいただきありがとうございます。
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